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2014年11月11日火曜日

ハッキングで僕が体験したこと

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  もう7ヶ月以上前になります。2014年3月30日。協力してくれたプレイヤー達、埋葬を狙った人たち、死んでもなおバッテリーを握ってくれた人のおかげでハッキング、分校攻略は成功しました。
あの時はありがとうございます。

 それと同時に、不思議に思った人も居るでしょう。誰もアイコンを取らず、SPECIALを取らなかった事を。それは紆余曲折あったものの、プログラム開始5分で思い始め、九内を殺したあとに僕がそう決めました。

 これから話す事について、僕は個人名を出しません。


 ハッキングが起こる事になるPGの前、ハッキングをしたいねという雑談がありました。僕と数人で色々相談をし、ハッキングをしたいという旨を全体に伝えてなんとかルールに違反せずに行えないだろうかと、後に公開することになる文章を作成・指摘をもらっての校正を行いました。

が、ここで最初の出来事が起こります。「テロリストを引く確率を高くする為に2チームで行いたい」とその人は言いました。僕は反対しました。問題が起こるから駄目だと。しかし食い下がる相手に「お互いハッキングアイテムと分校攻略の運営情報以外はやりとりしない、他はいつもどおり行う」という事を守るという条件で飲んだのですが、これが間違いでしたね。

 開始5分で「○○がハッキング宣言しないなら普通に殺害するよと伝えてきた」という情報が僕にもたらされました。この時点で中止するか考えたのですが、作成文章の効果がどうなるのか、見た人たちの行動を知りたくて続行しました。

 そして二日目の朝に事故が起こります。砲撃によってテロリスト性格のキャラクターが死亡します。そしてその砲撃を行ったのは僕のチームに居たプレイヤーなのですが、そのことについて仕事中に詰問メールが来ます。

 そもそも最初に約束したいつもどおりやるっていう約束は忘れられたのか…?と思いながら詰問に返事を送ります。詰問内容は「ハッキング本当にやる気あるのか?」と「殺しすぎではないか?協力してくれそうな人は残すべきじゃないのか」という旨です。ハッキングアイテムのやりとりは禁止されていなかったので、揃ってる分を渡そうか?と、分校攻略の為に皆殺し宣言が必要で殺してる。人の選別は、したらいつもどおり行うっていうのに違反するからしないと返事して仕事に戻ります。

 この時点で相当参っていましたが、やると言った手前、もう引き返せません。


 ハッキングアイテムも揃い、この頃にはもう一つ追加でルールを言っていました。それは「どこが協力したい、特務に寝返るという情報もやりとりをしない」というものです。
これは、どうしても出てくる協力申請をお互いやりとりすると、勢力図が分かって、特務に対してフェアではないからだったのですが、これも1日で破られます。

 この頃には凄まじく絶望していましたが、止めるわけにはいきません。それと同時に、最後どうするかを決めて、連闘を迎え、ハッキングに成功。分校攻略も丸1日にわたって行い、疲労しながらも、生き残ったみんなで勝つことができました。

 終わった後、僕には後処理が残っていました。それは、勝ちはしたものの、納得の行かない形で運営したこと、そして僕がもっとも危険視する、目的のためには何でもしてしまう一人をどうするか。

 僕が糾弾するのは簡単。でも、まとめていた人間がそれをするとどうしても同調圧力になってしまう。では、どうするか。

 僕はアイコンの件を出しました。アイコンについては、ダイスを振ってランダムに決めると伝えていたのですが、ここで翻して、理性的に相手が物が言えるかどうかを観察。本当は他にやりようはあったんでしょうが、このとき僕は、日々続いた詰問、統括としての情報のまとめと拡散、分校攻略の寝不足、後処理のためにどうするかの作業で疲弊しきって、他に上手い方法を思いつきませんでした。

 結果は凄惨。砲撃の件を出し、アイコンが欲しいからやったんだろう、お前のせいで協力してくれそうだった人が協力してくれなくなった、協力した自分たちは愚か者だったんだな、お前がIBRを続けるなら自分はIBRを辞める、と脅しをかけてきました。

 僕は、その人の言っている事全てに対して「事実確認はしたのか?」と聞き、どれも当人の妄想・思い込みであることが判明します。

 その様子をメンバー全員に見てもらいました。これが僕が受けてきた言動だ、僕がお願いしたルールを違反していたのを棚に上げて、こういう言動をするんです。今回勝ちはしたけど、非常に残念です。アイコンもSPECIALも無しです。今後こういったことが起こらないようにどうすべきか相談しておきましょう。

 そうしてどうすべきだったか意見を出し合い、ある程度詰めたところで解散しました。皆さん真面目でいい人ばっかりで、どうすべきかを真剣に考えてくれていました。とても嬉しかったです。


以上が僕がハッキングにおいて体験したことです。他にもあったのですが、全部上げるとキリが無いので終わりにします。


 さて、何故今になってこんな話をするかというのですが。

先日、TwitterであるURLを投稿した人が居ました。URLのページには、あるTRPGゲームのルールが記載されており、得意げになって多人数で糾弾する目的でのTweetでした。そこは現行ゲームを出している著作者が、同人時代に作成したページで、善意によって残されているホームページでした。すると、著作者本人が話しかけてきました。「やっぱり消したほうがいいですかね?」と。

 数ヶ月ぶりに、無知と思い込み、気遣いの無さで人の積み上げてきた物が破壊されかける瞬間を見て、全身の血管が凍る思いをすると同時に、ハッキング当時のことを思い出しました。

 URLの件は「権利的な問題がなければ残しておいて欲しい」という意見を聞いてもらえてひとまず保留になったのですが、無視しようと思っても同じ問題はやってくるんだなと感じました。

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