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2015年9月4日金曜日

死霊高校見てきた

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死霊高校

ネタバレ有り




通して見た感想は、「驚かし方に新しいものがある。退屈はしないけど、後には残らない」
撮影者の態度が異常に悪く、話のメインに入るまでずっと他人を煽っている。
冒頭で「参考資料」として再生される形になっている。つまり未解決事件であることを最初から明示している。

POVの中でもかなり画面揺れが激しく、冒頭は見ていて少し画面酔いしそうになった。
しかし、話のメインに入るまでの複線の張り方、雰囲気の作り方はPOVにしてはかなり上手いと感じた。

ある高校で、本編開始20年前に事故が起こった演劇と同じ内容を公演する。撮影者ライアンは「主役の演技が下手すぎる」と名指しで批判し、オタク野郎にフットボールをぶつけ、先生に叱られても隠れて悪態をつく。そんな合間に、20年前に事故死した演劇の主役チャーリーのプロフィールを紹介し、事故を目撃した人をたまたま撮影し話を聞く。

「恥をかくだけだから演劇の舞台を破壊しよう」と主役に話しをもちかけ、夜の学校へ。
学校に入るとドアがあかなくなり、破壊した舞台は少し目を離した隙に元に戻される。ゆっくりと重い足音が、主役たちへと近づいてくる。

恐怖で喧嘩をはじめる主役たち。20年前に死んだチャーリーは代役で主役をしていて、本来主役をやるはずだったのは…となかなか興味を惹かれる一つ目の謎を解明した後、一人目の犠牲者が出るのだけど…。

全部を通して見たあと、「あ、ここだけは良いアイデアが浮かばなかったんだなぁ」と思った。
というのも、以降の犠牲者はゆっくりと縄を持った男が追いかけてきて、じわりじわりとカメラの中に迫ってきて、首に縄をかける。対して、最初の犠牲者だけは死亡のきっかけが"事故"。
しかもポルターガイストによるものだからだ。

本編を見た人は「え、最後もじゃない?」と感じると思うけど、最後の犠牲者は演劇にのっとっていたのでポルターガイストよりも必然性が前に出てきてる。
ホラー映画にしては少ない犠牲者を、じわじわと退屈させない迫り方で9割は迫っていけていたので、最初の犠牲者まで完璧に形を保っていられたたなら…とそこだけは明確に残念に感じている。

オチは特に無く、順当に人が死んでいくのであとには何も残らない。4人しか観客の居ない映画館を出て、一緒に見た人と新橋までの道のり
「最終上演時間だったからか、ポップコーン冷めてたし薄味だったよね」
「さっき見た映画みたい」

そんな話をしながらすぐに忘れる程度の内容だった。CoCで似た構造のシナリオを遊んだら面白そうではある。

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