葛西臨海公園

　想像以上に公園内が暗く、さらに人がほとんどいないので久しぶりに歩いてて恐怖を感じた。

公園の真ん中あたりは海の音も道路の音も聞こえず、自分が歩く音、ウェアがこすれる音、遥か後方から他の人が歩いてくる音しか聞こえてこない。静かなのは好きなんだけどね。

　進んでいくと、ホーリー・マウンテンで賢者が住んでそうな物件に出会う。橋の支柱？すれちがったのはマラソンしてる人ぐらいで、更に静かになっていく。

　海側に出て、ようやく数人の釣り人に会う。ルアーを投げて着水する音、リールを巻く音が聞こえてくる中、対岸に見える夢の国目指して更に歩いていった。

　行き止まりまで進んで座りこんで、しばらくぼーっとしてた。湾岸警備の船（？）が前を通り過ぎると、作り出された黒い波が音をたてる。夢の国のアトラクションが定期的に上げる炎を眺めたあと、長い道をまた歩いて帰っていった。今回は公園中央から鳥園の方へいったのだけど、かなりの距離を歩いて反対側へ行く気力はなかった。食事もしてなかったし。途中の道は薄暗いを通り越した暗さで、クトゥルフ神話TRPGで都会の調査をするときはこんな視点なんだろうなと感じた。たまに目に入るモニュメントにドキッとする。

　とにかく静かで、ぼーーーーっと海を眺めるには最高だった。