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2017年4月13日木曜日

ブルー・リベンジ:うだつの上がらない、映像的な見栄えも悪くテンポの悪いこの映画は何故面白いか

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ブルー・リベンジ

「作る映画作る映画全然当たらない・・・俺才能無いのかな・・・これでもう映画作るの最後にしよ」
そんな、物語の主人公と同じようなダウナーな監督が作ったら当たってしまった映画。

ぐだぐだ復讐劇:序章

主人公のドワイトは、マフィアに両親を殺されてから、無気力にホームレス生活をしている男。・・・というのは見せかけで、司法取引で両親の仇が出所したのを知ると、ゴミ拾いで貯めた小銭を用意し、取り外したバッテリーを繋げて住み家にしていたボロ車を発進。マフィアへ復讐しに・・・行くのだけど

ぐだぐだ復讐劇:準備偏

貯めた小銭は銃を買うには足りず、意を決して車上荒しをして手に入れたリボルバーは鍵で開くタイプのトリガーロックがかかっており、トリガーロックを破壊しようとしたら銃が壊れる。どこかへと手紙を書き、もうナイフでやるしか無いとトイレの個室に忍び込み、息を殺して復讐相手を待つ。

ぐだぐだ復讐劇:実行偏

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
長いな・・・いつ殺すんだろう。このままやらないなんてことは・・・あ!やった!刺した!でも逆襲されてるザッコwwwwお、でも刺したまた刺した!死んだ?復讐相手死んだ?
死んだやったー!!

というテンションで見ていたら、あっさりとマフィアのアジトも脱出し、マフィアたちの車を手にケガ(このへんもグダグダ)しながらパンクさせ、車に戻ったドワイトを待っていたのは・・・

ぐだぐだ復讐劇:逃亡偏

車の鍵が無い。殺した相手の近くに車の鍵が映し出される。この間もドワイトはぐだぐだやっている。ああ、どうしようどうしよう・・・喋らないけどそんな毒づきが聞こえてくる。
結局、パンクさせたマフィアたちの車でベコベコいわせながら逃走する。その際もまたぐだぐだイベントが発生してぐだぐだする。

ぐだぐだ復讐劇:告白偏

ドワイトには姉がおり、姉のもとに、身なりを整えて現れる。ここでも本題を切り出せないドワイトはファストフードを食べながらぐだ・・・ぐだ・・・と少しずつ核心を話そうとしていく。家族のことや今までの事をぐだ・・・ぐだ・・・と情け無く喋って、とうとう姉に告白する。両親の仇を殺害した、と。姉にはなんてことをしたんだ、でも苦しませたのか?と凄まれ、そのあと今度は姉の家族が危険だと避難させ、ドワイトは姉の家に残りマフィアたちを撃退していく。

ぐだぐだ復讐劇:報復偏

殺せば殺す程報復の度合いは増して行き、そのたびにドワイトはぐだぐだと殺したくない、復讐の連鎖を終わらせたいと交渉するのだけど、叶わずズドン。
以上のように、ドワイトは最初から復讐をしたいんだか、したくないんだか、報復が始まってからは終わらせたいのに終わらせられないんだよ・・・!というのをすごい時間をかけて相手に言っていく。テンポとしてはすごく悪いのだけど、この演出がドワイトの「どうしようもないぐだぐださ」とマッチしていて、退屈して観ることは無かった。むしろ面白かった。

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